Vocal Percussion for beginners
第2回 音は出るけど次は何すればいいの?
ある程度音が出せるようになったら、次はリズムの勉強をしていきましょう。アカペラのボイパーで必要なリズムの種類を整理しておきます。
リズムの基礎知識
アカペラのアレンジでよく出てくるリズムとしては、
- 8 Beat
- 16 Beat
- 8 Beat/16 Beat Shuffle
- 4 Beat (Jazz Beat)
- Samba
- Bossa Nova
- Afro Cuban
- Waltz
があります。これらを自分の中でパターンとしてもっておけば、ほとんどの曲は演奏できると思います。予め基本パターンを作っておくといいですね。
基本的な話ですが、8ビート、16ビートの意味は、そのビートが何の音符を基本に成り立っているかを表しています。8ビートであれば8部音符、16ビートであれば16部音符が基本に流れるビートだということですね。但し、4ビートは4部音符が基本ということではなく、4拍子のJAZZビートを表しています。ウォーキングベースに乗った、「レガート」というパターンを基本としていて、その上に即興的に様々なフレーズを載せていきます。3拍子の場合は4ビートとは区別して「Jazz Waltz」と呼ぶことが多いです。
Bossa Nova, Samba, AfroCuban については実は相当に奥が深く、年代や地域によって様々なリズムがありますが、代表的なリズムを自分なりにパターンとして分析して、レパートリーに持っておくといざという時に応用がききます。
なんでもそうですが、まずはその王道とも言うべき、有名な演奏を聴くことが大切ですね。いろんな音楽に触れて、自分の感性を磨くことで、ボイパーも少しずつ変わっていくと思います。
アンサンブルにおいて気をつけることはなにか?
アマチュアグループの演奏を見ていると、時々ボイスパーカッションが「リズムマシーン」になっていることがあります。つまり、他の人とうまくグルーヴしていなくて、せっかくのビートが無機的になってしまっているのです。
音楽の中にはそのような「無機的な」世界を追求するものあり、もちろんそれはそれで素晴らしいのですが、ここではより周りと溶け合うボイスパーカッションを考えてみましょう。
僕が普段思うのは、他のパートをよく聴くことと、それを一緒になって歌うことが大切だということです。自分の心の中で、全員のパートと自分のボイパーを混ぜてそれを客観的に聴くようにするのです。これは自分ひとりで演奏するのとはまた違った感性ですね。
これを身につけるには、何度もアンサンブルを経験するしかないと思うのですが、慣れないうちは、他の人のパートを歌う練習をすると良いと思います。メロディーだけでなく、セカンド、サードといった他のパートを実際に自分の声で歌ってみるのです。すると、ボイパーからは見えないことがいろいろ見えてくると思いますよ。それを学ぶことが大事です。
パートは固定するべきものではなく、時にはバレーボールの「ローテーション」みたいに、みんなでいろんなパートに挑戦することも良いことです。かのChick Corea氏が「どんなパートの人でも一度はドラムやパーカッションをやってみたほうがいい」と言ったのは、本当にその通りだと思います。ボイパーの人が他の人のパートを歌うことがとても効果的なのはもちろんですが、他のパートの人がボイパーにチャレンジしてみますと、ボーカルがよりグルーヴしたものになっていくと思いますよ。
そのような「学びあい」ができるのは、アカペラの醍醐味といえるかもしれませんね。ぜひいろんな世界をのぞいてみましょう。(第3回へ続く)

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