田副暢宣

田副暢宣事務所のスタッフが、ジャズ、アカペラ、北村嘉一郎さん、ボーカル、パーカッション、コーラスについてのニュースをまとめました。

知る人ぞ知る「TRY-TONE」

混成アカペラ

(2000年5月30日、産経新聞)

アメリカでも高い評価

コンテンポラリーで洗練されたサウンドを聴かせる女声2、男声3による混成アカペラ・グループ「TRY-TONE(トライトーン)」が「サマーツアー/アカペラ・マジック・ボックス」をスタートさせる。本場アメリカのミュージシャンにも高く評価され、テレビCMソングの世界でも大活躍する、“知る人ぞ知る”上質のハーモニーを味わう絶好のチャンスとなりそう。大阪公演は2000年7月8日午後6時から、シアター・ドラマシティで開かれる。

北村嘉一郎さんら

早稲田大のサークル「ストリートコーナーシンフォニー」のアカペラ・グループが前身。1992年にプロとしてのスタートを切り、のどアメや機械メーカー、文具などのCMソングを手掛ける。1996年に現在のメンバー(松永ちづる、渡辺愛香、多胡淳、北村嘉一郎、青木肇)となり、国内のみならずシンガポールやソウルでも公演。独自の温かいサウンドは、ティーンから熟年層まで幅広く支持されている。

多胡淳リーダー
ジャズ・フュージョン

「音大で声楽を勉強。ボリュームに任せるような楽器がバックだと負けてしまう場合も。声同士だと気持ち良く素直に歌えて」(松永)、「高校から合唱部。さらに小さいアンサンブルの楽しさに目覚めた」(渡辺)、「ブラスからビッグバンドへ。やがてコーラスの自然さに興味を」(多胡)、「ピアノをしていたが、大学でふとアカペラのサークルへ。ハーモニーを声で作り出す魅力に取りつかれた」(北村)、「男声合唱をしていたが、ジャズ・フュージョンに目覚めて」(青木)-とアカペラを始めた理由はさまざま。

日本の歌謡曲、ジャズ、ラテン
上を向いて歩こう

取り上げる楽曲はオリジナルから日本の歌謡曲、ジャズ、ラテンまで幅広い。1997年と1998年に発表したアルバムでも、クリスマス・ソングから「おぼろ月夜」「花」「上を向いて歩こう」「A列車で行こう」…と選曲は自在。それが彼らの手にかかると、不思議な統一感と色彩感を併せ持つ。

選曲とアレンジ

「選曲は皆でやりますね。アレンジは『この曲だったらだれ』というのが自然に決まって…時には、ちょっと芸風が違うけど、やってみる?みたいなことも。実際に歌ってみて手直しすることもしょっちゅう。試行錯誤の連続でしたね」とリーダーの多胡が説明する。 オリジナル・アレンジの譜面を出版、ワークショップでアマチュアを指導したり、高校へ出向いて歌う楽しさを教えたりと、後進の指導にも力を入れる。多胡は「レベルはまちまちですが、浸透してきたためか、一般の人たちが慣れてきた感じがしますね」。

美しいハーモニー

さらに「まずは自分たち自身が温かい気持ちで楽しむことが大事。街角の無料ライブで偶然通りかかった人が気に入ってくれて、自主ライブに足を運んでくれたり、うれしい出会いもありました」と松永。取材の最中でも「ちょっと、やりますか」と、気軽に美しいハーモニーを聴かせてくれるのも、楽しさのなによりの証明だろう。

ライブチケット

今まで歌ってきたものに、CDにはまだ収録していないものも含め、「まとめてみよう」というのが今回のライブだという。4000円。

アカペラ・マジックの魅力/中央舞台

(2002年09月29日)

ボイス・パーカッション

トライトーンは、楽器は使わず、女声2人、男声3人からなる混声のアカペラ・コーラス・ユニット。美しく洗練されたハーモニー、人の声で打楽器まで演じるボイス・パーカッションは、アカペラ・マジックと絶賛されています。

トライトーン
和音

早稲田大学のアカペラ・サークル、ストリート・コーナー・シンフォニー(SCS)のメンバーにより、1992年に結成されました。トライトーン(TRY-TONE)の名は、ジャズなどでよく使われる和音のトライトーン(TRITONE)に、「アカペラを通じていろんなジャンルの音楽にトライ(TRY)しよう、挑戦しよう」との思いが込められたもの。

レコーディング

歌のジャンルは幅広く、オリジナル曲をはじめ、ポップス、ジャズ、クラシックなどさまざま。現在、Jポップ(日本のポップス)の名曲を歌う新アルバムのレコーディングに大忙しです。

劇的な出会い

アカペラとの出会い。松永ちづるさんは、たまたま友人とハモった時、すごくいい気持ちになり、アカペラに魅了されました。姉がSCSのメンバーで、高校時代から遊びにきていたのが渡辺愛香さん。北村嘉一郎さんは、サークルの宴会芸でボイス・パーカッションを演じたとき、SCSに誘われました。

アカペラ・グループTAKE
来日公演

リーダーの多胡淳さんと青木肇さんとの出会いは劇的でした。1990年、米国のアカペラ・グループTAKEの来日公演でのこと。SCSのメンバーは連日公演に通い、楽屋へも押しかけました。この時、多胡さんも楽屋を訪れました。偶然、楽屋で出会ったSCSのメンバーと多胡さん。TAKEの前で一緒にハモったといいます。SCSの一人は青木さんでした。これが縁で多胡さんはSCSに加わりました。アカペラの魅力について、「どこでもできる手軽さ、人と人とがつながって一緒に音を作っているところが魅力的」、「単純なんだけど、究極を求めたら終わりがないことがすごく面白い」といいます。いま、各地の大学や高校でアカペラ・サークルが盛んなのもうなずけます。

ジョイント・コンサート
日韓ヴォイス・セッション

トライトーンは、海外との交流でも活躍しています。1999年には、大阪とソウルで、韓国のアカペラ・グループとジョイント・コンサート。これをきっかけに韓国の若手民謡歌手との交流も始まり、今年の「日韓ヴォイス・セッション」開催へと輪が広がりました。

松永ちづるさん

今回のステージについて「おまつりに集まる幅広い年齢層の方々に、一緒に楽しんでもらえると思います」と松永さんはいいます。

鷹巣でアカペラグループのコンサート

アカペラ・クリスマス

(2004年12月20日、秋田魁新報)

男性3人、女性2人の混声アカペラ・グループ「トライトーン」によるコンサート「アカペラ・クリスマス」が23日午後2時から、鷹巣町の「たかのす風土館 ファルコン」で開かれる。

北村嘉一郎、青木肇ら

トライトーンは1994年、「エトワール~の星物語」でデビュー。メンバーは、多胡淳、北村嘉一郎、青木肇、松永ちづる、渡辺愛香。

ハーモニーワーク

卓越したハーモニーワーク、生き生きとしたリズム、ボイスパーカッションなどを用い、音楽のジャンルを問わない選曲、ユニークなアレンジで、独自のサウンドを生み出している。

最優秀ジャズアルバム賞
A Cappella MAGIC BOX

2001年には「A Cappella MAGIC BOX」が、アメリカの「Best Recording Awards」で最優秀ジャズアルバムを受賞。2002、2003年には韓国の伝統音楽歌手キム・ヨンウーと、日本国内各地でジョイントコンサートを行った。12月5日にはミニアルバム「星に唄えば」をリリースした。

チケット販売店

チケットは2500円(当日3000円)、ペア4500円(前売りのみ)。全席自由。鷹巣町の日活書店、北秋協販、いとく鷹巣南店、大館市と二ツ井町のいとくショッピングセンターなどで発売中。問い合わせはファルコン

アカペラ熱 盛り上げたい/岡山

(2012年04月25日 山陽新聞(岡山都市圏版))

岡山アカペラ企画室

岡山のアカペラ熱を盛り上げようと、岡山アカペラ企画室代表の藤崎允人さん(28)=岡山市北区津高=が、イベントを相次ぎ企画している。2012年4月28日には著名アカペラグループ「TRY―TONE(トライトーン)」を西川アイプラザ(岡山県幸町)に招き、ワークショップとライブを行う。

藤崎さんは岡山県立大(総社市窪木)在学中、声だけで奏でる魅力にはまり、岡山県立大学にアカペラ部「Palette」を創設。卒業後も勤務地となった静岡でレッスンに通ったりライブに出演したりしていた。

“ハモり”を楽しむ

2011年7月に転勤で岡山に戻り、アカペラを楽しむ機会や場所の乏しさを実感。会社勤めしながら岡山アカペラ企画室を立ち上げた。

ボイスパーカッショニスト北村嘉一郎さん

これまでボイスパーカッショニストの北村嘉一郎さんを招き、3丁目劇場(岡山市北区表町)でライブ・ワークショップや、岡山県立大学で学生向けの練習会などを開催。イベント運営には岡山県内の大学のサークルも巻き込んでいる。

ワークショップ
国歌斉唱

4月28日は午後1時からワークショップ。プロ野球のクライマックスシリーズで国歌斉唱するなどしたトライトーンのメンバーと歌いながら、ハーモニーの楽しさを体験するほか、“ハモり”の練習方法などを学ぶ。

オリジナル曲

ライブは午後5時から。トライトーンがオリジナル曲をはじめジャズ、ポップスをアレンジしたハーモニーを約1時間半にわたって響かせる。

体験やライブ

藤崎さんは「経験のない人でも一度聴けば、きっとアカペラに興味を持ち、歌ってみたくなるはず」と参加を呼び掛ける。

参加料

参加料はワークショップ、ライブ各3500円。両方参加は6000円。4月26日までに同企画室の特設サイトから申し込む。